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設計士が解説する【施工事例】A寺の庫裏ANNEX|#2 玄関、リビング編

こんにちは、よねすぎの家です。

今回は【施工事例】全4回の2回目「玄関、リビング編」ということで、具体的な施工事例のポイントについてご紹介します。

1回目はこちら→ https://www.yonesugi-home.com/staffblog/1880

今回も、新築計画でコラボした【中尾克治建築設計室】様の解説でご紹介します。

それではさっそく見ていきましょう!

玄関扉を開いて「こんにちは」と入った玄関ホールです。

玄関脇のシューズクロークの木製引違い戸に姿見鏡を設置し、床の上(上履き)でも土間(下履き)でも全身を映せるようにしてお出かけ前のお洒落チェックをできるようにしています。

一坪の小さな玄関ホールですが、家族の履物は常にクローク側で脱ぎ履きできるので、玄関はいつお客様が来られてもすっきりした状態に保てます。玄関が散らかっていると嫌ですもんね。

木部は色の濃い落ち着いた色調で統一されています。
黒を基調にしたいというリクエストから、室内の随所に黒い素材が登場します。

テクスチャ―ガラスの入った引戸をあけると家族室(リビング・ダイニング)です。

では、お邪魔いたします!

玄関から中に入ると家族室(リビング・ダイニングキッチン)。
家族や客人が集まる“集いの間”です。吹抜けの階段ホールまで一体的な空間になっています。

外から帰ってくると、まずこの空間を通ることになるので、家族はここで必ず顔を合わせコミュニケーションが取れるようになっています。

天井高さは一般的な2.5mで構造体の柱や梁が化粧材として露出しています。また、キッチンの天井には間接照明をつけました。

建設場所の高さ制限から、高さを抑えた構造架構になっているため、全体的に高い天井は取れません。しかし、吹抜部分の天井高さは5mにして、キッチン部分は2.3m程度にするなど、空間に高低差をつけました
ひとつの空間に高い場所や低い場所、広がりのある所や絞り込んだ部分があるほうが、メリハリが効いて奥行き感と重奏感が出てきます。

6寸大黒柱はリビングとキッチン、階段ホールの分ける目印のような存在で領域を示しながら拠り所となる中心でもあります。

室内の壁・天井仕上げは基本的にクロス貼ですが、方向性の無い梨地のタイプですべての部屋を統一しています。

写真では分りづらいですが、壁より天井のほうが少し濃い色合いにしています。照明器具は基本的に上から下を照らすものがほとんどで、天井面を少し暗くする意識があると空間が落ち着きます

住まいの空間は部屋全体が均一に明るい必要はなく、使い勝手に応じて灯りを選べる工夫があり、暗い部分と明るい部分を織り込みながら演出することが大切です。

(つづく)

次回も続編をお届けします!お楽しみに!

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