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施工事例

築100年超の庄屋を和モダンにリノベーション

リノベーション

築100年超の庄屋を和モダンにリノベーション
築100年超の庄屋を和モダンにリノベーション
築100年超の庄屋を和モダンにリノベーション
築100年超の庄屋を和モダンにリノベーション
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築100年超の庄屋を和モダンにリノベーション
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築100年超の庄屋を和モダンにリノベーション
築100年超の庄屋を和モダンにリノベーション

新築マイホームだけでなくリノベーションも手がけるよねすぎの家。
今回ご紹介するのは、元庄屋さんだった築100年超のお住まいを、もとある素材や空間を生かしながらリノベーションした事例です。
よねすぎの家だからこそできる、建築の知識とノウハウを存分に生かしたリノベーションを、早速見ていきましょう。

今回ご紹介するHさま邸は、広さ約66〜70坪、立派な母屋に加え、周囲には古い離れや倉庫が佇む風情ある家屋でした。しかし、年月を経るにつれ住環境の課題が表面化し、ご家族からの「なんとかこの家を蘇らせたい」という切実な相談が寄せられたのです。

相談のきっかけとなったのは、お孫さんが遊びに来たときの何気ない一言。
「おばあちゃんの家のトイレやお風呂、なんだか怖い。薄暗いし…」と言われ、ご夫婦は改めてこの家の現状と向き合うことに。「家族みんなが集える場所として、この家に新しい息吹を吹き込もう」と決意されました。

母屋を中心とした今回のリノベーションでは、生活動線を見直し、離れにあったトイレや浴室を母屋に集約。ご夫婦とお孫さんが安心して過ごせる、明るく快適な空間を実現することが目標となりました。長年使われていなかった玄関前の大きな籠(かつて人を運ぶために使用されていたもの)は、家の歴史を物語る象徴として、大切に保存することに。

地域に根差した庄屋さんの家に新たな息吹をもたらすリノベーション。このプロジェクトがどのように家を蘇らせたのか、そしてその結果ご家族がどんな暮らしを手に入れたのか――次章では、具体的な施工内容やデザインの工夫をご紹介していきます。

<外観・デッキ>

リノベーションで新たに設けられたのは、中庭に面したデッキ空間。家の裏手側に広がるこのデッキは、外の自然を感じながら家族や友人が集える親しみやすいスペースです。

屋根の葺き替えも今回のリノベーションの重要なポイントでした。耐久性を向上させるために屋根全体を新しくしましたが、一部の歴史を感じさせる銅葺き部分や緑青(ろくしょう)が美しい箇所は、あえて残しました。これにより、住まいの趣を引き継ぎつつ、現代的な機能性をプラスしています。

元の建物は昔ながらの「石の上に柱が立つ」構造でしたが、今回のリノベーションでは基礎を一から作り直し、地面と連結させることで耐震性を大幅に強化しました。また、基礎部分の状態を細かく調査し、腐食や白アリ被害がないかを徹底的に確認しました。その上で必要な補修を施し、長く安心して住み続けられる家を実現しました。こうした構造までしっかりとチェックした上でのリノベーションができるのは、長年家づくりを手掛けてきた、よねすぎの家だからこそです!

玄関扉は元のものをそのまま残すことで、住まいのアイデンティティを大切にしました。しかし、その他の木製建具についてはアルミや樹脂製の断熱性に優れたものに交換。これにより、冬の寒さや夏の暑さを軽減し、エネルギー効率の高い快適な住環境を実現しました。

<玄関ホール・廊下>

もともとコンクリート土間だった部分を、石張りの土間にリノベーションし、気品と風格あふれる佇まいの玄関ホール。

間取りを昔ながらの田の字型の間取りを現代風にアレンジし、正面玄関入って右手側に和室、左手側にLDKをレイアウトしました。

天井の高い大きな玄関ホール空間は、かつての土間空間を生かしたデザインです。

また、玄関ホールのすぐ隣にも洋間をレイアウト。こちらには、かつてこの家で使われていたタンスを置き、昔ながらの住まいの面影を残しています。

<リビング・ダイニング>

この家の歴史的な価値を語る上で欠かせないのが、土間と二階に設けられていた養蚕スペースです。かつて、こちらの住まいでは蚕を育てており、煙で燻すことで害虫を防ぎ、蚕が健康に育つように工夫されていました。

リノベーションでは、土間空間は現代的な使い勝手を意識して床を張り替え、LDKに適した快適なリビングスペースとして整えましたが、天井や柱などには燻された独特の風合いを残し、住まい全体に歴史の重みを感じさせる仕上がりにしました。

リビングのすぐ隣には小上がりの和室スペースを設けています。

<キッチン>

リビングに隣接するキッチンは、対面スタイルで使いやすさと心地よさを両立した和モダンスタイルに。

たっぷりの収納を壁面に設け、冷蔵庫はキッチンの一番奥に配置することで程よく生活感を隠せるデザインとなっています。

<水回りスペース>

使いやすく、家事をする時間も心地よくデザインされた水回りスペース。
建具は和モダンな雰囲気を演出するダークブラウンで統一しました。

今まで使いにくかった水回りスペースを集約することで、家事動線が改善され、日々の暮らしが楽になったとオーナーさまからもお喜びいただいています。

週末に泊まりにくるお孫さんは、サッカー少年。汚れたユニフォームや練習着などを手洗いしたり、つけ置き洗いしたりするための洗い場も和モダンなスタイルでお作りしました。

今回のリノベーションでは、住まいの歴史を尊重しつつ、現代の暮らしに対応する機能を取り入れた点が最大の特徴です。特に中庭デッキや耐震補強などは、ご家族の生活の質を大きく向上させるとともに、次の世代へと引き継がれる住まいとしての価値を高めています。

長い年月を経た住まいは、ただ古いだけでなく、多くの物語を内包しています。それを守りながらも、現代の技術で「住み継げる家」に生まれ変わる――よねすぎの家のリノベーションでは、そんなご家族の願いも叶えています。

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