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設計士が解説する【施工事例】A寺の庫裏ANNEX|#3 キッチン、水廻り編

こんにちは、よねすぎの家です。

今回は【施工事例】全4回目の3回目「キッチン、水廻り編」ということで、具体的な施工事例のポイントについてご紹介します。

1回目はこちら→(https://www.yonesugi-home.com/staffblog/1880
2回目はこちら→(https://www.yonesugi-home.com/staffblog/1895

今回も、新築計画でコラボした【中尾克治建築設計室】様の解説でご紹介します。

それではさっそく見ていきましょう!

アイランドカウンターのキッチンは黒の大理石、ウォールナットの木製扉で構成されています。同じくウォールナットのダイニングテーブルは丸形伸長式。デンマーク製です。

ホームパーティーが多いご家族なので、回遊性を持たせ大人数で料理を作って食べて飲んで、楽しくおしゃべりしながら過ごせる空間にしました。

このダイニングには家の重心があり、住まう人だけでなくお客様も常にテーブルの周りに集まるような場所です。

この周りにリビングとキッチン、2階や水廻りに繋がる階段ホールの吹抜が連続するイメージです。

キッチン側からもダイニング側からも使える位置にパントリーと収納を備えています。

洗面カウンター・ボウルは黒色で統一しました。

洗面化粧台は2ボウルタイプで、奥様やお嬢様が並んで同じ時間に使用できるようになっています。

1.5mの横長鏡の周囲はアイアンフレームにブルー系の色を基調に12.5㎜角のモザイクタイルをちりばめました。

独立した部屋になっておらず、リビングから浴室・脱衣室に行く通路に面して設置されており、中庭テラスに面したデッキにも直接出入りできます。

トイレも同様に黒を基調にした設備で構成され、大きめの鏡を設置し広がりを感じるようにしています。

水廻りにはポイントで壁の一部に調湿性・防臭性のあるエコカラットタイルを使用しています。

浴室の手前は脱衣洗濯のスペースで、この部屋は天井高さが3.2mになっています。高い天井高さを活かして、浴室の上部がロフト収納になっているのも特徴です。

雨天や花粉症対策などで外に洗濯物を干せないときに室内干しするため天井面に昇降式の物干し竿を仕込んであり電動で昇降します。

両面に設けたハイサイド窓から通風と採光ができるので、室内干しでも乾燥はしやすく、高い位置に干すので行き来するにも邪魔にはなりません。

この部屋からもデッキに直接出入りできるので、屋外に物干しするのにも便利です。
脱衣洗濯室としては広めに取ってあり、リネン類や下着類はこの部屋で収納できるようになっています。

浴室は1坪タイプのユニットバスです。

特製のトグルスイッチがあちこちに使われているのも、この家の特徴のひとつです。高級オーディオを操作するようにON・OFFの切り替えに鳴るパチッという響きと手応えが心地よいスイッチです。

ほかにも手摺類やタオル掛け、トイレのペーパーホルダーなどに職人手作りのアイアン製品を使用しています。コストは高めですが、大量生産の流通品には無い風合いが空間を引き締める小さなアイテムになっています。

次回も続編をお届けします!お楽しみに!

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