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設計士が解説する【施工事例】A寺の庫裏ANNEX|#4 2階編

こんにちは、よねすぎの家です。

今回は【施工事例】シリーズ最後の4回目「2階編」ということで、具体的な施工事例のポイントについてご紹介します。

1回目はこちら→(https://www.yonesugi-home.com/staffblog/1880
2回目はこちら→(https://www.yonesugi-home.com/staffblog/1895
3回目はこちら→(https://www.yonesugi-home.com/staffblog/1899

今回も、新築計画でコラボした【中尾克治建築設計室】様の解説でご紹介します。

それではさっそく見ていきましょう!

吹抜の階段ホールから2階に上がれば家族の個室があります。

子ども室は小屋裏の空間も利用しロフトを設けました。空間はひとつながりですが女の子と男の子であることから、仕切りとして本棚とワードローブになった家具を設えています。

それぞれのスペースは4帖程度ですが、この家具は取り外すことができるので子どもたちが成長し独立したときは8帖大の部屋にリノベーションすることを想定しています。

姉弟にとって最小限の仕切りで最低限のプライバシーを守りつつ、空間を共有することで、自己を主張するだけでなく、相手の立場を考え思いやる心を育み、配慮できる人になってほしいという思いからです。

子どもたちはどちらが、どのスペースを使うか話し合って決め、自分のスペースの家具の色を自分たちで決めてくれました。

壁の一部はチョークで落書き・お絵描きできるクロスで、ポスターをピンナップしたり、親子での伝言板にしたりすることもできます。

子ども室の床だけ他の部屋とイメージを変え、少し明るめのチェリー材にしています。

同じく2階にある夫婦の主寝室はこの家の一番奥になるスペース。床材や建具材はウォールナットを使用しています。ベッドのヘッドボードになる壁面を天然木で仕上げ、角度を調整できる読書灯を設計しました。

他の部屋も同様ですが、基本的に照明器具は調光できるタイプにしており一室多灯になっています。暮らし方に合わせて灯りのパターンを調節できるのもポイントです。

既存の建物との間の小さな中庭に面した吹き抜けのホール。

この部分はタイル床になっており、吹抜けから差し込む陽光で冬場は床面が蓄熱してサンルームになります。

ダイニングスペースと一体的な空間で、横引きのバーチカルブラインドで光と視線をコントールしながら、中庭テラスと緩やかに繋がっています。

ピアノが置かれるスペースの前はSOLIDOというリサイクルセメントパネルで、ラスティックな独特の風合いが空間のアクセントになっています。

1階部分だけでは限られたスペースの屋外空間ですが、この吹抜けがあることで、立体的な伸びやかでおおらかな広がりを感じ取ることができ、通風や採光に寄与しています。

次回は【コラム】についてお届けします!お楽しみに!

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